--「Place of heart〜心の場所」
レコーディングレポート--
text by Rei Morioka


 1月13日、「Place of heart」のレコーディングが
ありました。思い出します、初めてラジオ収録が
あった日のことを。それくらい緊張したってこと
ですが、少し当日のお話を。 今回のレコーディング
場所「鯛スタジオ」。びっくりするくらい大きくて
キレイなスタジオで、スタジオの重い扉を開けた
だけで、僕のようなスタジオ録音超ビギナーなんぞ
押し返されそうな威圧感を感じるホドです。
(プロデューサーや社長やスタッフのみなさんが
「あそこの店うまいんだよねー」なんつー話を
楽しげにしていてくれなかったらホントあぶなかった。
感謝します。)ドラマの中でしか見たこともないような
ゴージャスなスタジオに僕は、カメラ小僧と化した
のでした。(弾け。)



ブースの中にも、見たこともないような機材があり、
「ん?この機械8千万円」ってミキサーの北城浩志
さんはサラッとおっしゃってました。「スッゲー!」とか
騒ぎながら僕は、カメラ小僧と化したのでした。
(だから弾けって。) スタジオの中には、買えば
これも0がいくつ並ぶんだというホドの、凄まじく音の
良いピアノが置いてありました。
これはベーゼンドルファーというピアノで、弾くと、
弦の振動が鍵盤から指先に戻ってくるんです。
これがエライ気持ちいいんです。これを感じられる
ピアノはそうそうどこにでもあるもんじゃありません。
僕が普段使っているキーボードなんてもう押すと下がったままの鍵盤があるっちゅーのに・・・。

しかしこのベーゼンドルファー、「ヘタな弾き方したら
従わないよ?」と言われているかのような、ある種の
恐怖感を持ってしまうようなピアノ。こんな良いピアノ
で自作曲を、自分が、CDのために演奏する快感
は・・・緊張の為相殺されました。 この「Place of
heart」にはギターとのセッション曲が含まれており、
この曲からレコーディングしました。我がプロデュ
ーサー、加茂フミヨシさんのギターがメロウに
歌う中、バッキング(伴奏)する僕の緊張は大分
解きほぐされました。ホント、出来上がった音源を
今聞いても、思わず珈琲を飲みたくなるくらい
心地良い。



この後は、緊張がほぐれて逆に楽しくなってきた
わけで(もうほんとにね、ナーバスな時とそうで
ない時の落差が極端すぎ。直さなければ。)、
スタジオ慣れしてピアノを弾く事自体に集中
できました。 このレコーディングで、とてつもない
方とお合いしました。冒頭にも出てきましたが、
ミックス、マスタリングをしてくださった
北城浩志さんという方です。とてもやわらかな、
やさしい方で、ガチガチに固まった僕を救って
くれたもう一つの要因はこの方の存在でした。
このレコーディングの後日、北城さんは椎名林檎
や酒井法子等数多くのビッグアーティストのCDを
手掛けておられる方だと知り、それを知った時は
全身の血がひきました。北城浩志さんの
ホームページも楽しいのでよろしければ
拝見ください。
<北城"HAKASE"浩志さんOfficial Site>
http://homepage3.nifty.com/hakase-kitashiro/

そんなこんなで、とかく発見の多いレコーディング
でした。スタッフのみなさんの力を痛感した日でも
ありました。
ほんとに、これから頑張っていかなければなぁ。



 

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